プログラム概要

Program

9月14日(土)1日目

開会式

『CQからRQへ』講義20分+グループワーク60分

臨床で生まれた疑問(CQ)をリサーチ・クエスチョン(RQ)に構造化する方法を学びます。
ファシリテーターの支援のもと、参加者が準備してきたCQをRQに構造化します。

『RQ FIRMNESS』講義20分+グループワーク60分

臨床研究を計画する上で骨格となる考え方を学びます。
グループ内で繰り返しRQのチェックを行い研究デザインの質を向上させます。

特別講演『IORRAコホート』山中寿先生

東京女子医科大学膠原病リウマチ内科の関節リウマチ患者コホート(IORRA)は、2000年に開始されたJ-ARAMIS(米国ARAMISの日本版)を前身として発展してきました。IORRA調査は患者さんの記入する調査用紙に医師の評価と検査所見が加わった構成で、その調査結果をから数多くのエビデンスが発信され、さらに日本国内の多数のコホート研究のモデルとされてきました。この度、山中先生に関節リウマチにおける臨床研究の進歩と今後の課題についてご講演いただきます。

『文献検索』講義20分+グループワーク60分

先行研究の検討は欠かせないため、その網羅的な検索法を学びます。
検索した論文をMethodに着目して必要な情報をまとめます。

9月15日(日)2日目

特別講演『忙しい臨床の中で臨床研究を継続する極意』佐々木彰先生

京都大学SPHにて臨床研究を学び、現在、飯塚病院腎臓内科・臨床研究支援室で活躍されいます。忙しい臨床のかたわら、腎疾患の多施設コホート研究など臨床研究に積極的にすすめられ、着々と実績をつまれています。市中病院での臨床と研究のバランスをとる極意をお話いただきます。

『交絡・バイアス』講義30分+グループワーク60分

自らの研究テーマにおける交絡・バイアスの抽出の仕方、その対処法を学びます。
取得すべき情報、サンプル数といった具体的な議論を行います。

特別講演『論文化を見据えた臨床研究の実際 』針谷正祥先生

NEJMなど多くの臨床研究のご経験をもつ針谷先生によるご講演です。論文化を研究当初より意識しつつ行うことは、とくに初学者には難しいことです。先生が実際にどのようにすすめていらしているかを直接お伺いできる貴重な機会です。

特別講演『多施設レジストリー構築のコツ』矢嶋宣幸先生

JCR主導のはじめてのレジストリーの長期追跡SLEコホートであるpleasure-J研究、また岡山大学、長崎大学、横浜市立大学など10施設にて構築中のSLE多施設コホート研究のLUNAレジストリーに事務局としてかかわっていらっしゃいます。数々の失敗談を共有していただき、多施設研究をスムーズに構築するコツをお話いただきます。

『研究の意義、強み、弱み』講義20分+グループワーク60分

臨床研究を計画する際に遭遇する実現性と科学性を考えます。
グループワークでトレードオフの関係を勘案した実施可能性を検討します。

『研究資金』講義20分+グループワーク60分

研究の内容によっては費用が必要な場合があります。
競争的資金の種類と獲得のためのコツを学びます。

特別講演『論文の書き方』栗田宜明先生

京大にて臨床研究を学び、現在、臨床疫学のエキスパートして活躍されています。2015年からの論文数は21本(うち筆頭11本)とハイペースに出版され、2019年にはJAMA関連雑誌にも論文掲載されました。ポイントをおさえたご講演は大好評です。

『ブラッシュアップ』 グループワーク60分

再度RQのFIRMNESSに立ち返ることでCQとの乖離がないか検討します。
そして実際の研究実施に向けて見直しが必要な点を議論します。

9月16日(祝)3日目

特別講演『臨床研究における統計の意義』野間久史先生

生物統計家として数々のRCT、大規模コホート研究にかかわり活躍されている野間先生による特別講演です。統計で解決する問題と、デザインで解決する問題をクリアにしていただきます。このバランスを理解することにより、注力すべき段階が意識ができ今後の研究に活かすことができます。

『発表会』 各グループ15分+討論15分

評価者からのフィードバックと優秀賞の選考があります。

閉会式・表彰式

タイムテーブルはこちらをクリックしてください

上記はプログラム案であり、今後変更の可能性があります。